緊張をやわらげること

2023年10月03日 21:04
カテゴリ: ピアノ練習法

緊張しますよね、、ホールでの本番。
緊張に特効薬はありませんが、以下の4つは当たり前のようで意外と出来ていないことだと思います。
いずれも簡単に出来て効果のあるものなので、本番直前の緊張をやわらげるために、是非習慣付けて頂けると良いと思います。

1.〈時間に余裕を持って行動する〉
バタバタと時間ギリギリで行動すると、早足になり心拍数が上がります。
忘れ物をしたり、遅刻しそうなれば、不安からさらに心拍数アップ。
本番前に不必要に心拍数を上げないように、ゆったりと動けるようにしましょう。
本番会場に早めに着くようにして、会場の雰囲気に慣れておくのも大事です。

2.〈手と体を冷やさない〉
冬場は皆さん、手が冷えないように手袋やカイロなどをお使いかと思いますが、夏場でも冷房で指先が冷たくなっていることがあります。
緊張で体が固まって血行が悪くなり、手だけ冷えるということもあります。
また、本番だけ肩が出るドレスを着用し、急に体が冷えることも。
寒くて体が震えると、脳がそれを緊張からくる震えと勘違いして、心拍数も上がってしまうのだとか。
手指だけでなく、体も冷やさないように気をつけましょう。

3.〈深呼吸〉
たかが深呼吸、なんてバカにしてはいけません。
緊張で呼吸が浅くなると、脳に送られる酸素が少なくなりますが、深呼吸がそれを改善してくれます。
鼻から吸った空気を背中へ通すような感覚で深呼吸をすると、しっかりと酸素が取り込まれるそうです。
酸素をしっかり取り込むと、心拍数は落ち着くのだとか。
私も、心臓がドキドキした時はゆっくりと3回深呼吸をするようにしていますが、たった3回行うだけで、鼓動が穏やかになるのがよくわかります。

4.〈ウォーミングアップ〉
ピアノは全身を使って演奏する楽器です。本番前は手指はもちろんですが、腕も肩も腰も、、全身が柔軟な状態である必要があります。
緊張するとそれらが固くなりますし、逆に体を固めてしまうことで緊張を誘発することにもなります。
本番前、楽屋や舞台袖で是非体をほぐす体操をして下さい。
ラジオ体操のような、手足の曲げ伸ばしを軽く行うのが良いと思います。
手のひらは、グーにしたままではいざ演奏する時に固くなってしまうので、開いて伸ばして、指をエア鍵盤で動かして下さい。

秋の本番、どうぞ皆さんリラックスして楽しんで来て下さいね。

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