通し練習

2023年10月01日 00:07
カテゴリ: ピアノ練習法

発表会が多い季節です。
うちの生徒さん達も、発表会(生徒さんのお母様のお教室発表会や、地元の先生の発表会。うちのは来年です。)、ピティナステップ、コンクール、と本番を控えている方が何人かいらっしゃいます。
皆さん、本番直前の“通し練習“はじゅうぶんに出来ていますか?

「ピアノに歩いて向かうところから開始して、お辞儀をしてピアノ椅子の高さを調節して、演奏してまたお辞儀してから戻る。」この一連の流れを通すのが、“通し練習“です。
そしてこの際にとても大切な事は、本番の舞台をイメージする事です。
広いステージ、会場のお客様や審査員の方々、、いつもと違う楽器、異なる空気。。。
これを想像してみるのとしないのとでは、緊張感が全く異なります。
お家で弾いているのに緊張感なんて持てるの?と思われる方は、是非試してみて下さい。
人間の想像力はメンタルにとてもひびきます。
ペダルのために本番用の靴を履いて練習する事も大事ですし、本番で着るお洋服も着用して通し練習をするのがおすすめです。

何回くらいすればいいですか?、とよく質問されますが、年齢や個々の体力・集中力にもよるので以下あくまでも目安として。
通し練習の一連の流れを、5分前後の曲なら小学生2〜4回・大人3回、15分の大曲なら小学生1回・大人1〜2回通す。これを1日に3回くらい、出来れば朝、昼、晩と時間を空けて行えると良いですね。学生さんなら、学校から帰って来てから1回、お夕食前に1回、食後にもう1回、でも良いと思います。
一気に何度も何度も通しても、(特に子供の場合)だんだんと惰性で弾くようになり、集中力がなくなり変なミスを誘発しますし、本番をイメージする力も弱まり緊張感がなくなってしまうので、一度リセットして全く別の事をしてからまた新たにのぞむのがポイントです。

これ、結構時間がかかりますし、なかなか疲れます。でも、本番で実力を発揮するためのとても良いトレーニングになりますので、皆さん頑張って下さい!

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